愛した男はADHDでした。

はじめまして、さくらです。結婚10年めで、夫タクミさんがADHDと判明。日々の迷いと決意を綴ります。

ADHD夫は買い物の途中で買い物自体を忘れてしまう

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これはまだ診断がおりる前、そして私がタクミさんの特性に気がつく前の話です。

 

結婚丸2年、今日から3年めになるという結婚記念日。
タクミさんはケーキを買いに行ってくれました。「ケーキやさんのショーケースの前で電話するよ。どんなケーキがあるか伝えるから、さくらが好きなものを教えてよ」
 
嬉しくて、わくわく待っていました。1歳になる息子と「パパが電話くれるんだよー」なんて話しながら。
 
2時間たっても電話がない。
 
3時間たっても電話がない。ケーキやさんには30分もあればつくはずなのに。
 
たまらなくなって、かけてみる。もしもし?大丈夫? 「あっ、ごめん!ヨドバシカメラにいるんだ。すぐ帰る」がちゃん。
 
よかった、事故にでもあったのかと思った。電気やさんに寄ってたのね。タクミさん電気やさんと文房具やさん好きだからなーw
でもケーキは選ばせてくれないのかな。サプライズで買ってくれたのかな。
 
30分後、帰宅したタクミさんは手ぶらでした。
あれ? ケーキは?
「あっ。忘れてた」
 
今思えば典型的な症状だったのに。
でもあのとき私は爆笑して、なんてかわいい人だろうと思ったの。幸せだった。